□マンション管理を見直すことは、住環境の改善、資産価値の向上、負担の軽減に繋がりま
す。また、マンション管理を見直すことで、管理組合に適した管理会社に変更することが
できます。
□マンション管理の見直しに際して、「管理会社を変更するには、どのように進めたら
いいの?」というような管理会社に関わる内容のご相談が多く寄せられております。
●管理会社を変更する場合の手順をチャート形式にまとめましたので、ご参照ください。
【よくある問題点】
○管理会社(フロントマン、管理員など)の対応が悪い、対応が遅い。
○管理費が不透明でサービスの割には高く感じる。
○マンションのことを親身になって考えてくれない。
○設備の故障、建物の破損がそのまま放置されている。
○適切なアドバイスが無い。質問しても適切な回答が得られない。
○言わないとしない、動かない。
○修繕等の見積りが1社しか提出されない。そのため、比較検討できない。
○マンション管理についての相談窓口は、一般的に管理会社が担います。利害を有する内容の場合、理事会(理事長、理事役員)がその窓口となります。
○管理会社に関わる問題点を理事会で整理します。
※理事会でマンション管理に関するアンケートを組合員対象に実施します。そこで
問題点を集約します。
※ステップ①、ステップ②、ステップ③を踏まえ、現行の管理会社に対してマンション
管理に関わる改善点を提示し、問題の解決を図ります。
⇒ 問題の解決が図れない場合はステップ④へ移行
○管理会社の変更を検討するに至った経緯説明を行い、意見交換を行います。
※管理会社の変更にあたっては、組合員との合意形成が不可欠です。
○管理会社へ委託する管理仕様書の作成、新管理会社の選定などの行為を、理事会に
一任する旨の総会承認を諮ります。
○アンケートなどから得た意見をもとに、管理サービスのニーズを明確にします。
※管理会社へ委託する管理内容を検討し、管理仕様書を作成します。
○区分所有者の紹介などにより複数の管理会社を募ります。
○管理仕様書に基づく見積りを各社へ依頼します。
※見積りに際し、管理会社側で現地調査が必要となります。
そのため、現地調査の日程の調整が必要です。
※提出先は理事長とし、理事会開催時に開封することをお薦めします。
○各社から取り寄せた見積書を理事会で比較検討し、管理会社を更に絞り込みます。
※選考された管理会社に対して、プレゼンテーションを依頼します。
○理事会を開催し、管理会社のプレゼンテーションを行います。
○プレゼンテーションの結果などを踏まえ、理事会で推薦する管理会社(1社)を
選考します。
○総会開催日を決めます。
○総会議案書(管理会社変更ならびに新管理会社との管理委託契約締結の議案書)
を作成します。
○総会議案書を組合員へ配付します。
○出欠票の回収および集計を行います。
※総会が成立するための定足数は、マンション毎の管理規約に規定されています。
詳しくは「分譲マンション管理のQ&A」をご参照ください。
○総会において、管理会社の変更ならびに新管理会社との管理委託契約締結の議案
に関する説明、新管理会社による重要事項説明を行います。その後、本議案に
ついて承認を諮ります。
※併せて、現行管理会社の解約時期、新管理会社の管理委託契約の開始時期に
ついても承認を諮ります。
※管理会社の変更は「普通決議」で審議されます。詳しくは 「分譲マンション
管理のQ&A」をご参照ください。
○総会承認後、現行管理会社に対し、解約通知を申し入れます。
※特段の取り決めが無い限り、通知の申し入れ日から3ヶ月以後が解約日となり
ます。
※郵送の場合、内容証明郵便または配達証明付で送ることをお薦めします。
○新管理会社と管理委託契約を締結します。その際、管理の引継ぎを新管理会社へ
依頼します。
○現行管理会社に預けている管理組合の関係書類、管理組合の通帳、印鑑(現行管理
会社が保管している場合)、共用部の各鍵、備品などを理事会が受け取り、管理上
必要なものを新管理会社へ引渡します。
※管理費等の口座振替システムが管理会社毎に異なるため、口座振替の変更手続き
(預金口座振替依頼書の記入、提出)を要します。